うつ病の克服について ③「休養~東日本大震災」

身体的・精神的な症状が限界に達し、会社を辞め、自身の事業に専念することにしましたが、結果、自身の事業もほとんど継続ができず、事業処理をしながら2年間休養生活を送りました。

 

毎日外に出なくて良くなり、心臓がどきどきしたり、人と会わないことで挙動不審な自分に対する嫌悪感を感じることが減りましたが、まだ異常な状態は変わらず、自分自身によさそうなことを模索する日々が続きました。

 

この模索の日々で、実際に効果があったのではないだろうかということは、

・食生活の改善。バランスの良い食事を作ること。

・毎日部屋を掃除し、床の雑巾がけや壁を拭いたり、玄関のドアやトイレの隅々まで掃除すること。

・規則正しい生活。起床時間、睡眠時間を整えること。

・嫌悪感を感じる行動を減らすこと。(オナニーなど)

だったと思います。

 

今振り返っても、これらの行動で身体的な不調が良くならないわけがないという気がしますが、精神的な不調からくる身体的不調(うつ病)は治りませんでした。

 

この間に東日本大震災が起きています。

 

休養生活に入ってから1年程度経ち、だいぶ外出もできるようになったころに、都内の電車の中で東日本大震災を体験しました。線路で止まった電車から近くの駅まで歩き、駅に着いたときに、津波が押し寄せ、家々をなぎ倒し、走っている車に追いつこうとする映像が映っていました。現実とは思えない状況が画面に映し出され、大きなショックを受けました。

 

テレビがない生活をしていたため、震災後の数日間ネットで映像を見ていると理由はよくわかりませんが涙が出てきました。その後に震災支援に行こうかとも考えましたが、勇気がなく、何もできないこと、自分の無力さを感じました。

 

そして、今までやってきたことが何の役にも立たないことを感じました。自分の事業が震災の役に立つ可能性を考えても、まったく役に立たない。数人の顧客は満足してもらっていたかもしれないが、この事業を通して誰の役にも立っていないことを実感しました。

 

夢に向かって一生懸命に、睡眠時間を惜しんで試行錯誤してきた日々は、誰の役にも立たない、自己満足のためにやってきたことだったんだ。と正しく認識できたことは、うつ病の克服に向かう土台になってます。