はじめに

コンプレックスやうつ病を乗り越えれたのは、苦しみの最中に「もしも克服することができたら、今苦しんでいる人たちに向けて、どうやって克服したのかを伝えよう」という目標を持っていたからだと思います。

人によって克服できる方法は違うと思いますが、少なくとも僕に似た考え方の人にとっては同じような効果があるかもしれない、少しでも克服できる可能性に繋がるかもしれない、と思い記録として残します。

 

18歳の時に田舎から東京に移り住み、3年間専門学校に通いました。それまで殆ど悩みのなかった自分が、学生時代にすでに憂鬱な気分になり、卒業後1年間のワーキングホリデーで英語の習得、帰国後に派遣社員をしながら個人事業の立ち上げ、23~26歳くらいまで猛烈に働く最中にうつ病、対人恐怖症になり、2年の休養~再就職を経て病気の克服に至る、というのが簡単な経歴です。

 

自分自身うつ病ということを認めたくなかったため病院には行かず、精神剤などの薬を飲まずに克服しました。もちろん薬を飲まないことを勧めたいのではなく、行動に異常があれば自分や家族の判断で通院したほうがいいと思います。

 

一番ひどかったのは猛烈に働いていた時期で、夜勤の仕事をしながら、帰宅後に自分の事業のために働き、睡眠がとれても4時間程度、寝る時間がないくらいに働く、ということを2年間休みなく続けた後に、毎日頭痛がひどく薬を飲む日々、寝ても全く疲れが取れない日々が続き、「死にたい」「ホームに入ってくる電車に飛び込みたい」「人と話すと異常な緊張で震えやどもり、それを隠すために話を中途半端に終わらせる」といった症状が出始めました。

 

今現在完全に克服しているつもりですが、思い出しながら書いていると体が緊張してくるのを感じます。負の記憶としてずっと残り続けるのかもしれませんが、乗り越えたからこそ見えた世界があるため、決して後悔や負の遺産だとは思わず、今に繋がる大切な時間だったと感じています。

 

うつ病についてが一番長くなると思いますが、下記のようなコンプレックスもあり、今となってはどうでもいいことを真剣に悩んでいたんだなあと思えますが、悩んでいる最中は真剣に苦しんでいたことを覚えています。

 

コンプレックス

・将来ハゲるのではないかという家系的な悩み(フケ性、髪の量が少ない、分け目が目立つ等)

脂漏性皮膚炎で顔の赤らみやかゆみの症状(アレルギー体質で、猫やハウスダストに反応、風呂上がりに体が赤らみ、かゆみがあり、特に顔の赤らみが目立つ等)

・いんきんたむし(股のかゆみ、皮膚疾患)

顎関節症(かみ合わせが悪く、顎のゆがみ、左右非対称の顔)

・変態的な性欲(これに関しては直しようがないため、人に迷惑をかけない・犯罪行為に走らない自制と、前向きに個性と認めるしかない)

 

これら全てを通して「個性」だと思います。これらを通さなければ見えない世界があります。その世界からしか見えない発想が他人との差であり個性になります。その個性をどう生かすかがポイントであり、個性となる要素をコンプレックスと認識するか、世界を見渡すフィルターと認識するかによって大きな差が生まれます。悩んだ末に自分自身の個性を認めることができるようになることを願っています。